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2023.3.23


近所の書店の店主がオススメしてた『海に住む少女』を買って来た。
誰も知らない海上の街にたった1人で暮らす少女を描いた表題作や、溺死した娘が海を目指して河を流れてゆく『セーヌ河の名なし娘』等、不条理で孤独で幻想的な作品が印象的な短編集。
サラッと読めるけど思い浮かべた情景は記憶に残る。

作者はフランスの宮沢賢治なんて言われる事もあるんだとか。
宮沢賢治は『銀河鉄道の夜』と『注文の多い料理店』くらいしか知らないけど、何となく分かるような分からないような。

ところで、昨今は書店離れとか言われてる一方で、実は独立系書店が増えてるらしい。
この本を買った近所の書店もそう。
話題の新刊やベストセラーではなく、本好きの店主が独自にセレクトしてる書店は、自分のリサーチでは辿り着かないような本に出会えて面白いと思う。

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-エムブロ-