アグモンの案内で、美月と流司はコロモンの村に向かった。
コロモンの村に向かうと、地面にはたくさんのコロモンとアグモンが倒れていた。
「………これ、皆コロモン………?」
「進化した奴もいるのか………でも、酷いな………。」
美月と流司は近くにいたコロモンに駆け寄った。
「まだ意識がある。はじまりの街へ連れていって、治療しよう。」
「はい!」
2人はデジヴァイスを使い、コロモンとアグモンを内部に収容した。
準備を終えたところで、アグモン、コロナモンとルナモンは何かの気配を感じた。
「美月、流司下がって!」
「何かいるよ!」
「そこにいるのは誰だ!?」
コロナモンの叫びに白いマントがちらり、と見えた。
「我が名はデュークモン。ロイヤルナイツの1体だ。」
白いマントを翻し、デュークモンがその姿を見せた。
「………デュークモン?」
「我が君、イグドラシルの命によりコロモンの村にやってきたが………。
お前達が攻撃をしたのか?」
「違う、美月達が攻撃をしたんじゃない!」
アグモンが叫び、美月と流司はデジヴァイスを構えた。
「我が同胞であるオメガモンは何処にいる?」
「オメガモンならはじまりの街にいるわ。
私達に力を貸してくれるとも言った。」
「………何?人間に力を貸す?と。」
「そうよ助けてくれた恩義はきちんと果たすって。」
「ならばお前達が信頼できるか、その実力を見せてもらおう。」
「………何て堅物なんだ。ウィルスに感染したってわけじゃなさそうだな。」
「ここに来たのもイグドラシルの命令だからって言うけどホントがどうかわかりませんし………。」
「………ところでイグドラシルって?」
「ホストコンピューター的な存在だよ。デジタルワールドを管理してるの。」
「うげ、じゃあ神様みたいなもんかよ………自分の世界を闇の勢力が支配しようと企んでいるの知っているのか?」
「知っているよ。でも人間界には干渉しないって声明を発表したから。」
「オレ達オリンポス十二神族は人間界をも守ろうとして、ロイヤルナイツと三つ巴の戦いをしたんだ。」
「……何か悪いな。人間界を守ろうとしてくれて。人間界を代表してお礼を言うよ。」
「良いよ、オレのパートナーになってくれただけで十分お礼になっているから!」
「……そっか。じゃあ、いっちょ話を聞かせてもらおうじゃないか。」
「私達とデュークモンの間で話がかみ合っていませんからね………!」
2人がそういうとデジヴァイスが光り輝き、ルナモンとコロナモンはディアナモンと
アポロモンへと進化した。
「………ボクも戦うよ。」
「本気なの?」
「うん。」
「アグモン、お前のその行動は無謀でもなんでもねぇ。勇気って言うんだ。大事にしろよ、その気持ち。」
「ありがとう、流司!」
デジヴァイスが輝き、アグモンはウォーグレイモンへとワープ進化した。
「…………ほう、究極体が3体。このデュークモンと戦うか。」
続く。