本当にあった話しです。
バイトが0時に終わり、着替えたりファミマ行ったりして、車を運転する帰り道。
街頭も少ない、山を削って作った峠道。
私は目を疑いました。
時刻は深夜一時。
人が歩いていた。
山登り風なリュックを背負い、くそ寒いのに下はハーフパンツ、眼鏡をかけた男の人とガッツリ目があいました。
私、眼鏡フェチ。
眼鏡が似合う男の人だったら見ますよ。まして、こんな時間に、こんな何もない山の中を歩く非常識極まりない変な人。
無視して通り過ぎたけど、ヒッチハイクされました。親指たててた。
止まるしかないでしょ。だって旅人だし可哀想。
自分から降りて話をうかがうと猪苗代まで行きたいと。じゃあついでに乗せていきます。乗ってください。
東京から来た人で、21時に郡山駅につき、猪苗代までの距離を調べたが、歩いていけると判断し、
21時から私と遭遇する
深夜一時まで延々と歩いていたそうな。
バカ、ほんとバカ!
熊もでるしタヌキもシカだってでるのに無謀にもほどがある。説教してやりました。
同い年で、一人暮らしの経験も長くて、東京住まい。実家は福岡で、暦通りのまとまった休みができたから、山形にいる友人宅を目指すついでに、猪苗代湖の朝日が見たかった…。
うん、わかるよ。確かに綺麗だしさ。
こちらに住む者としてはわざわざ来ていただいてありがとうございます。
ただ時間帯考えようよ。
キャンプの季節はとうに過ぎてるのに寝袋で寝るとかぬかしやがるから、ホテル探してやりましたよ。志田浜のところ(閉まっていてはいれなかった)リステル猪苗代(開いていたけど満室でおことわり)コンビニ近くの怪しいホテル(閉まっていた)
郡山駅前だったら、電気ついていて明るいし泊まるところもあるし、電車に乗れるから
もう朝日は諦めようね。
「はい、朝日は諦めて夕日をみにきます。」
金がどれだけかかるのか、どれだけ不便な環境なのかを力説してみたものの、電車に乗って出直して見るという固い意志は変わらない。
めんどくさくなったから一晩私の車で寝てもらいました。初めてあった人をアパートにいれる勇気は全くないし付き合ってられない。眠い。連休バイトづけなのに。
「車の鍵は、帰るときポストにいれますね。」
預けてみたものの、車盗まれたら困るのは私だから、鍵は回収した。
で、朝になったらいなくなっていました。今ごろタクシーで駅前戻っているでしょうね。アホらしい。
いい人そうだったけど、 怪しいから連絡先の交換しなかった!番号教えてくれたけどそのとき携帯行方不明だったから覚えてない。(みつかりました)
みなさんよい休日を過ごしてね。