「明日天気悪いから枕カバーだけ洗え!!」って母が怒鳴って。
母は、風邪引いて。
気が立ってるのは、わかるものの。ヒステリーなお母さんは好きじゃないなぁ(-_-)
愚図は、終わりにして。
お話始めます。
コラッロが「夕日の微笑み」に出会ったのは、赤ちゃんの頃母に抱かれてボンゴレの本部の屋敷に訪れた。
「9代目様。彼は、元気にやっていますか?」
「あぁ。会いにいくかい?」
女は、首を横に振った。
「いいえ会いたくない。」
彼女の意志は固くなだった。
女は、彼に妊娠したことを教えていないのだ。ボンゴレ本部でメイドを辞めて日本に帰って来た後に懐妊したのだ。
「9代目。コラッロを抱いてください。」
「コラッロちゃん。じーじだよ。」
コラッロの口からひっくと喉が鳴るのが聞こえ泣き出した。
えぇー!じーじに驚いたのか。あやしても赤ん坊は、泣き止まなかった。
「あらあら。コラッロちゃん。怖くないわよー」
9代目の腕からコラッロを抱き上げ女はあやすものの泣き止まなかった。
「ええぇ?オムツでもないし。おもちゃでもないし。」
お乳を出してもコラッロは、飲まなかった。庭を散歩しても泣き止まない。
「あのね。コラッロちゃんあたしは、まだお父さんとお話してないのよ。」
殺しが仕事のあの人にどう切り出せばいいのか案じること。我が子を泣き止ませようとする母性。不安と焦りが混じる。
「もぉ!!」
薄暗い絵画飾ってある部屋にコラッロを連れて行く。
絵画の間を歩いているとピタリとコラッロが泣き止んだ。
「あーぁ。」
小さな手を伸ばした。
「んっ?何かあるの?あっ。この肖像画気に入ったの」
初代ボンゴレがモデル。タイトル「夕日の微笑み」に近づくとキャキャとコラッロが笑ったのだ。
小さな手で「夕日の微笑み」の肖像画をペタペタ叩いているのは、気に入ったのよ 言ってるようだ。