あらすじ。
サイラスとマークスの支援会話がないわけの捏造話。外へ連れ出したことがバレた小さい頃のお話です。
「カムイ準備いいなー」
「うん。」
「よーし行こうー。」
北の城塞の使用人の休憩時間、サイラスがカムイを連れて外へ出た。
暗夜王国太陽のささない寒さをきにせずカムイは、スキップしながら歩いた。
「転ぶぞカムイ。怪我とかするとカミラ様泣くぞ」
「カミラ姉さんに会いに行けて嬉しいだもん。きっとカミラ姉さん驚くよ。」
「まぁ。カムイは、外へ出られないからな。今日は、初めてカムイが兄弟に直接会いに行けるのが楽しいだろう。」
「サイラスどうして今昼なのにお日様がないの?」
「晴れでは、お日様が見えけど今日は、天気が良くないだ。」
「お日様すごく気持ちいいよ。お日様の下で甘い物食べると美味しいし幸せだよ。」
カムイがお日様のことを熱弁する。暗夜で生まれたのにまるでお日様のことを話すときのカムイは、暗夜の王女と思えなかった。
「ケーキ以外に食べれるおかしあるのか」
「三色団子とどらやきと羊羮」
お菓子の話をしながら北の城塞から離れた。
「ねぇこっちで王城への道あってるの?」
「あぁ。ほら弓の砲台。あっちは、魔導砲台の目の前にある大きな門が王城だ。門は、フェイクで入り口はあっカムイ逃げろ!」
入り口の近くにノスフェラストが賊である人間を補食していたのをみたサイラスは、カムイの手を引っ張った。
「サイラスなんで違う所い行くの?すぐ入り口なのに。」
「シイーアレに気づかれる。いいって言うまで黙って」
路地裏に入りノスフェラストがいなくなるまで息を潜めるよカムイを諭す。ノスフェラストが目の前で横切て歩く。ノスフェラストの手に血液がついていた。
「や………」
「カムイだめ。」
「いやぁ!!いやぁ!」
カムイが泣き出した。サイラスが諭す前にノスフェラストがこちらを見てきた。
「かぁぁぁぁ」
サイラスがとっさにカムイを抱き締める。怖い。怖い。ノスフェラストが獲物である子供を目掛けてこっちに寄ってきて反射的に目をきつく閉じた。
「ふんっ!」
倒れる音がして目を開けば。
「サイラス無事か」
マークスがジークフリードを片手にノスフェラストが地面に倒れ伏せた。
「お兄ちゃん帰り?」
「カムイ顔出したらだめだ!」
「サイラスなんてことを。とにかくは早く私のマントの中にしがみつけ早く」
カムイががばっとマークスのマントの中に入りしがみつく。
「サイラスもはやく。お兄ちゃんの背中温かいよー」
言われた通りサイラスがカムイに習いマークスのマントの中にしがみついた。
「いいか。私の部屋に着くまで絶対離すな。部屋に着いたらすぐに隠れろいいと言うまで出てくるな」
「うん。わかった。」
「よし。サイラス後で処罰を言い渡そう。」
「えっ?どうしてですか。ただカムイを外へ………」
「父上がカムイを連れた犯人を血眼になって探している。もしお前が犯人と分かれば未来がないと思え。」
「わかりました。」
城の入り口に通じる通路から部屋に目指す。あと少しで部屋に着くところで会いたくない男と会ってしまった。
「マークス様おかえりなさいませ。ガロン王から玉座においでになるよう話があるそうです。」
「わかった。」
「あとお一人でお越しにならずもうひとりお連れするようにとだそうです。」
ぎくっ。バレている。
「わかった連れて行こう。」
「では、お待ちしております。」
マクベスが玉座に戻りに行く。マークスは、部屋に入るとベットに腰を掛けた。
「もう降りてもいい。」
「お兄ちゃんの部屋広いねー。」
「どうしましょマークス様バレた。」
「サイラスは、部屋に隠れろ。カムイ私と一緒に父上に会おう。」
「うん!サイラスは、隠れてね。」
カムイを連れてマークスは、部屋を出た。しばらくしてからカミラが部屋に入ってきた。
「犯人さーん。どこかなー♪♪」
衣装箱が開くと美少女のカミラがサイラスをのぞくとみーけと冗談っぽく微笑んだ。
「カミラ様これには」
「カムイを外へ連れたのは、貴方だったのでしょ。あの子との散歩楽しかった?」
「はい。カムイは、カミラ様に会いに行こうと楽しみにしていました。」
「お姉ちゃんに会いにきてくれていたのね。カムイはね病気が落ち着くまで北の城塞で育たないといけないの。」
カムイが病気?サイラスから見たらカムイは、元気そのものだった。血液を見たことで怯えたりしたのは、病気だったのか?
「カムイは、カミラ様が北の城塞にきてくれるが嬉しいと言ってました。待ってるだけでなく自分の方もカミラ様元へ行きたい会いたいと俺に頼ってくれたのてす。」
「貴方が先にカムイの願い叶えてくれたのは、くやしいけどお礼を言うわありがとう。」
カミラの感謝の言葉がサイラスを釘つけにさせる。
「カムイからあなたのことを聞かせられてるわ。貴方に頼みたいことがあるの。」
「何でしょうか。」
「貴方馬の世話が好きでしょ。産まれた馬は、カムイのいる北の城塞に四頭送り届けて欲しいの。最近マークス兄さんも私も用事に追われてなかなかあの子に会う時間も減ってしまって。カムイが寂しくないよう厩舎を建ってようと計画しているのそれには、厩舎係を一人探して。馬の方は、サイラスにしか頼めないのお願い。」
姉というよりも子供を想う母のような優しい眼がサイラスを見る。
「では、繁殖した馬がいれば使いに使って送ります。」
「ありがとうサイラス。」
上機嫌にカミラがサイラスに抱きついた。柔らかな膨らみがあたたり甘い薫りがくすぐたいものの悪い気がしなかった。
コンコン。
「隠れて。誰?」
「カミラ様マクベスです。ガロン王様がネズミを連れてくるよおっしゃたのでカミラ様も玉座においでくださいませ。」
「今から行くわ。玉座にて待ちなさい。」
「はいでは、失礼します。」
マクベスが歩く音が遠ざかるとサイラスを連れて玉座に来た。
「カミラ犯人を連れてきたそうだな。」
「えぇ。お父様。近くに見つかり幸いでした。」
「サイラス顔をあげよ」
「はい。」
「ワシは、お前をカムイに紹介したのが間違いだ。我が子が見つからなければカムイもお前もノスフェラストの餌食になった。よってお前は、用なしだ処刑人よ罪人を裁きを!」
サイラスの後ろに隠れていた処刑人が斧をふりおろしてきた。
「だめ!ローバー!」
カミラが間一髪で処刑人を吹き飛ばした。
「カミラ何をした。」
「お父様まだ彼は、子供です。仕置きだけでもよろしいではないですか。カムイの見ている前で処刑を見せるのですか。」
「カミラ逆らうかなら第一王女も処刑に「やめてお父様!!!」
カムイが大急ぎで父の近くから離れサイラスの元へ駆け寄った。
「お姉ちゃんもサイラスがいなくなったら私悲しいよ。サイラスに外へ出すよう頼んだのは、私だから代わりに処刑するなら私にして!!」
カムイの頬に赤い大きな手のひらの痕があった。ここに来るまでガロン王に叩かれだとわかってしまう。
「お前に免じ処刑は、取り消そ。ただしカムイ仕置きを与えよ。仕置きに耐えられなかったらカミラとサイラスは、処刑だわかったな。」
「はい。耐えてみせるよ。」
「おい。あれを。」
兵士の数人が玉座から出っていく。
「カムイの手を縛れ。仕置き人は、マークスやれ」
「父上!」
「お前は、カムイとサイラスをわしのまえに連れて行かなかった。騒ぎを起こしたカムイを仕置きせよ。」
「お待たせしました。」
上半身を固定させるベットと10分の砂時計が置かれ薄い板がマークスの手に渡った。
カムイをうつぶせにさせ上に拘束具を巻き付けた。
「はやくカムイを仕置きしろ。砂時計が落ちるまで止めるな」
「すまない。カムイ」
「痛い!痛い!痛い!」
薄い板がカムイの尻を目掛けて叩かれた。
サイラスの眼にうつるマークスがカムイの尻を叩くのを見て怖いと顔を背けようとした。
「カムイ様は、貴方の代わりに罰を受けているのです。目をそらしてはなりません。」
残りの10分カムイは、マークスに尻を叩かれるたびに泣き叫んだ。
「もうよい。マークス仕置きは、終わりだ。カムイを北の城塞へ連れて行け。」
「はい父上。」
カムイを抱き上げマークスは、サイラスを通りすぎ北の城塞へ向かった。
「………っ」
「屋敷に送ってあげるわ。」
「カミラ部屋に戻れ。サイラス北の城塞へ行くことを禁ずる。破れば仕置きでは、すまさる。」
「失礼いたしました。」
カムイと遊んだ日々が終わりを告げた。暗夜の第一王子と話は出来ないと距離をあけるようになった。
実家の親と勘当当然に騎士目指した。カムイに会うために。カムイと再会したの討伐部隊をいきなり率いて敵として再会したとき。今は、色々あってカムイは、白夜と暗夜の王族を率いる軍師の立場になった。俺はいまは
「父さーん」
「ゾフィー元気だな」
「ねぇ父さん私にアヴェル譲ってくれたマークス様が軍にいるって本当?」
「誰から聞いたんだ。」
「紫の髪をしたおばさんから。私が赤ちゃんの頃に会ってるって聞いたらマークス様に会いたくなってきたどこにいるか知らない?」
「今は、息子に会いに秘境にいるよ。戻ったら俺から会うように頼んでやる。」
「ねぇ父さんマークス様ってどんな人?」
「怖いけどいい人だ。ただ……」
「会うの楽しみだなー。よーしアヴェルを見せてみようーってああ!アヴェル待ちなさいー!!」
アヴェルが走り回る。追いかけるゾフィー。
マークスの正面から馬が突進してくる。ゾフィーが馬の背に乗ると手綱を引かす。
「よし!捕まえた!」
「お前の馬元気がいいな。」
「おじさん暴れ馬だけどね。」
「おじさんではないマークスだ。」
「えぇぇぇー!!」
がばっと顔をあげると会いたがっていたマークスが目の前にいた。
「やだ!私ったら。マークスさんでしたか父がお世話になっております。」
「馬の方は、見るから降りなさい。」
アヴェルから降りマークスを見る。威圧的で怖いと印象があった。
「サイラスの娘がアヴェルときてくれたことを歓迎しよう。」
「分からないことが多いですが騎士としてよろしくお願いいたします。」
終わり。