在日韓国・朝鮮人をはじめ、多様な文化に触れる祭典「第5回三田マダン」が25日、三田市総合文化センター・郷の音ホール(兵庫県三田市天神1)駐車場であった。
約4千人が訪れ、音楽や料理を楽しんだ。

マダンは、朝鮮語で広場の意味。市内には現在、約千人の在日韓国・朝鮮人が暮らしているといい、多文化共生社会への理解を深めようと、実行委員会が隔年で開催している。

ステージには、在日韓国青年同盟など11団体が出演。神戸朝鮮高級学校の吹奏楽部は、シンガーソングライター槇原敬之さんの「どんなときも。」を朝鮮語の歌詞で演奏、舞踊部は民族衣装「チマ・チョゴリ」で伝統舞踊を披露した。最後は、観客も一緒になり、民謡「アリラン」に合わせて踊り、にぎやかなフィナーレを迎えた。

チヂミやロコモコ丼、ベトナム春巻きなど民族色豊かな料理の屋台では、舌鼓を打つ人たちの姿も。
チマ・チョゴリの体験コーナーでは、華やかな衣装に身を包んだ女性たちが歓声を上げていた。

初めて参加したという主婦(25)は「文化を通じて一体となり、とても平和的に感じる。
こうした交流場所が今後もっと増えてほしい」と話した。
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