千葉県柏市の連続通り魔事件で、会社員池間博也さん(31)を刺殺するなどした疑いが強まったとして、柏署捜査本部は5日、池間さんと同じマンションに住む男を任意同行し、取り調べを始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。

事件は3日深夜に発生。柏市あけぼの5丁目の市道で池間さんがナイフのようなもので刺され死亡したほか、約50メートルの範囲で男性1人が刃物で切られてけがをしたり、男性2人が財布や車を奪われたりした。

マンションは現場から約20メートルの至近距離で、男は4日夜、共同通信の取材に対し「自室から市道を見ると、犯人が池間さんに馬乗りになり、何度も刺していた」などと話していた。

捜査本部によると、池間さんは首や背中の複数箇所を刺された。現場で奪われた車は、約1・5キロ離れた市内のコンビニで見つかり、捜査本部はコンビニの防犯カメラに徒歩で立ち去る人物の様子が写っているのを確認。似顔絵を公開し行方を追っていた。

現場付近で停車中だったタクシー運転手が事件を目撃していたことも分かった。

2月28日夜には現場から約2キロ離れた柏市内で、帰宅途中の女性が、いきなり後頭部を棒のようなもので殴られるなどして重傷を負う事件が発生しており、捜査本部が関連を調べている。
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