佐世保市に住む外国人に中心街の店をもっと利用してもらおうと、佐世保商工会議所は県立大の学生の協力を得て英語表記の地図を作った。学生たちが8日、商店街を歩く外国人に説明しながら手渡した。

佐世保商議所が2年前、佐世保在住の外国人に調査したところ、8割以上が週に1回以上、市内で買い物をしているが「英語が通じず店員に聞けない」「英語メニューがあるかどうか分からず入店をためらう」などの悩みが寄せられた。

そこで、地図は積極的に外国人客を歓迎する「フレンドシップ店」を49店紹介。ドルで支払いができる、英語が話せる店員がいる、英語のメニューがあるなどの情報を表示した。

佐世保商議所企業振興課の松永英樹さんは「佐世保ならではの環境を生かした取り組みで中心街に活気を呼び、国内外の観光客も引きつけられれば」と効果に期待。英訳などに協力した県立大の神近謙介さん(21)は「こうした取り組みを通じてもっと交流を深めたい」と話した。
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