生徒22人が病院搬送 熱中症か 体育大会の練習中に 生徒は「マスクは皆していた」 尼崎市立中学校

6/3(金) 12:07
関西テレビ

3日午前、兵庫県尼崎市の市立立花中学校で、体育大会の練習中に、生徒22人が熱中症とみられる症状を訴え、病院に搬送されました。

消防によると、午前11時10分ごろ、教員から「体育大会の練習中に7人が吐き気と頭痛を訴えている」と通報がありました。

消防によると、生徒22人が熱中症の症状を訴えて病院に搬送されました。
このうち8人は自力で歩くことが困難だということです。
搬送された生徒ら全員、意識はあるということです。

【中学一年の男子生徒】
「結構、暑かったです。(Qマスクは?)マスクはしていました、みんな。コロナの関係で慣れてしまっているし」

尼崎市消防によると午前11時の時点で気温は25・1度、湿度は60パーセントでした。

前日の6月2日には、大阪市の大阪女学院(中学・高校)で30人が熱中症とみられる症状で病院に運ばれました。気温は夏の盛りほど上昇していないのに、熱中症の症状が集団的に表れる事態が2日連続で起きました。

関西テレビの片平敦気象予報士によると、今の時期の熱中症の原因として考えられるのが、暑さへの慣れ=「暑熱順化」が進んでいないことがあります。

人の身体は、暑さに2〜3週間さらされると、暑さに慣れるといわれています。大阪の最高気温が25度を超えるようになったのは、半月ほど前で、多くの人の身体はまだ暑さに慣れていません。

片平気象予報士は、この時期には、30度を超えないような暑さであっても、屋外での運動の際などは無理をせず、水分補給や適切な休憩が必要だとして、注意を呼び掛けています。