ワクチン接種後死亡、鹿児島県内で21件 因果関係は「評価できず」 全国は1726件 新型コロナ

2022/06/15 09:00

 鹿児島県は14日、県内で新型コロナウイルスワクチン接種後、医療機関が「副反応疑い」として国に報告した死亡事例が6日時点で21件あったことを明らかにした。接種との因果関係は、厚生労働省の専門部会でいずれも「情報不足などで評価できない」と判断されたという。

 6日までに県内で約360万回接種され、100万回当たりの死亡例は5.8件。県は年代やワクチンの種類を非公表としている。

 厚労省によると、5月15日までに全国で報告された死亡例は1726件。内訳は米ファイザー製1575件(接種100万回当たり7.4件)、米モデルナ製149件(2.4件)、英アストラゼネカ製1件(8.5件)、小児用ファイザー製1件(0.5件)。

 同省担当者は「これまで因果関係が認められたケースはない」と説明。「いずれのワクチンも重大な懸念は認められない」とした。

 県内の医療機関が「副反応疑い」として厚労省に報告したのは524件(死亡例含む)。症状は発熱や接種部位の痛み、倦怠感など。100件は65歳以上の高齢者で、424件は64歳以下だった。全体のうち133件は重いアレルギー反応が出るアナフィラキシーやけいれんなど「重篤」とされた。