映画が酷評されてるけど、原作がすばらしいと映像化はなかなか評価されないのはこの作品に限ったことじゃない。
一通り村上春樹の作品は読んだ。
どうしても、彼の小説の主人公を好きになれなかった。
ただ、ノルウェイの森だけは唯一好きな作品だ。
ネタバレにならない程度に書くと、登場人物にシンパシーを感じるからだ。
ただし、男性と緑は除く。
女性達は精神的に疲れていて、それぞれ抱えるものが大きい。
最終的に幸せになった人もほぼいない。
そういう人生は、物語の中だけじゃなく、ごくごく身近にあるものだと思う。
少なくとも私の知る限りはそうだ。
私自身、自分の人生がこれから充実していくと思えない。
これは思い込みや悲観的になっているわけではなく、ただの諦観だ。
身心共に不健康で、治る見込みもない。
泣いたり辛くなったり、死のうとした事さえある。
でもそれが私の一部で、変える事はできない。
だから、自分のできる範囲で、できるだけ幸せに生きようと決めた。
それが、音楽に携わることだ。
ライフコースどおりの幸せを享受できる人に嫉妬した事もあったけど、今はそうは思わない。
自分の人生には様々な制限があるけれど
こういう人間がいて、こういう人生もある。
ただそれだけだ。
縁があって生まれてきて、こういう人生を歩む事になったのだから、なにかしら意味があるのだろう。
死んだら、社会に貢献できなかった分、角膜や皮膚も使える臓器はすべて使ってもらおう。
骨髄ドナーになれないのが悔しい。
FMSの研究は日本でも進んでいくだろうから、それにも役立てて欲しい。
医学の発展を願う事、それが私が生まれてきた意味なのかもしれない。