3Dプリンターで作ったとみられる殺傷能力のある拳銃を所持していたとして、川崎市の大学職員の27歳の男が銃刀法違反の疑いで警察に逮捕されました。
3Dプリンターを使って製造したとみられる拳銃が押収されたのは全国でも初めてだということです。

逮捕されたのは川崎市高津区に住む湘南工科大学の職員、居村佳知容疑者(27)です。
警察の調べによりますと、居村容疑者は先月、自宅の部屋に樹脂でできた拳銃2丁を隠し持っていたとして銃刀法違反の疑いが持たれています。
居村容疑者はインターネットの動画投稿サイトに、樹脂などから立体的に物を作り出す3Dプリンターを使って製造したとみられる拳銃を撮影した動画を投稿していたということです。
このため警察が先月、自宅を捜索した結果、樹脂でできた拳銃のようなもの5丁を押収し、このうち2丁は鑑定の結果、殺傷能力があることが確認されたということです。
実弾は見つかっていないということです。
調べに対し居村容疑者は容疑を認め、「拳銃は自宅の3Dプリンターを使って自分で作った。
違法とは思わなかった」と供述しているということです。
警察によりますと、居村容疑者の自宅から押収された3Dプリンターは外国製の組み立て式のものとみられ、容疑者のパソコンにインターネットを通じて入手したとみられる拳銃の設計図のデータが保存されていました。
このため警察はこのデータを基に3Dプリンターを使って拳銃を製造した疑いがあるとみてさらに調べを進めることにしています。
3Dプリンターを使って製造したとみられる拳銃が押収されたのは、全国でも初めてだということです。
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