「マスク外すよう指導せず」体育大会の練習、生徒22人が熱中症の疑いで搬送

6/4(土) 10:07
読売新聞オンライン

 兵庫県尼崎市上ノ島町の市立立花中学校で3日午前、体育大会の練習をしていた生徒22人が吐き気や頭痛などを訴え、病院に搬送された。熱中症とみられるが、全員が回復し、同日夕までに帰宅したという。

 市教育委員会によると、当時、生徒約570人がグラウンドで行進の練習中だった。新型コロナウイルスの感染対策のため、ほぼ全員がマスクを着用しており、同校は「十分な間隔を確保できないため、マスクを外すように指導していなかった」と説明しているという。

 文部科学省は5月24日、体育の授業でのマスク着用について原則、不要とする一方、十分な間隔が確保できず、熱中症になるリスクが低い場合は着用を推奨する通知を全国の教育委員会などに出している。